立正佼成会附属佼成病院裁判

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コラム

医師の説明義務

佼成病院裁判の上告理由書提出

佼成病院裁判の上告人は2017年10月25日に上告理由書を提出した。上告理由書では最善の医療を受ける権利や自己決定権の侵害、審理不尽を主張する。

憲法13条及び憲法25条違反(最善の医療を受ける権利)

最高裁昭和44年2月6日判決(最高裁判所民事判例集23巻2号195頁)「医師としては、患者の病状に十分注意しその治療方法の内容および程度等については診療当時の医学的知識にもとづきその効果と副作用などすべての事情を考慮し、万全の注意を払って、その治療を実施しなければならない」

尚、多くの病院では患者の権利章典を定め、そこで最善の医療を受ける権利を保障している。北関東循環器病院「患者は、適切で最善の医療を受ける権利があります」

佼成病院では患者の長男が勝手に経鼻経管栄養の速度を速め、それを病院が把握できなかった。これに対して上告理由書は「患者には、少なくとも経鼻経管栄養の開始時間及び終了時間を記録するなどして流入速度が管理された医療を受ける憲法上の権利があると言うべきである」と主張する(5頁)。

佼成病院では長男の「延命につながる治療を全て拒否」に従い、Div(抹消点滴)を中止して経鼻経管栄養を再開した。しかし、経管栄養には吐瀉物が気管に入ることによる誤嚥性肺炎発症の危険がある。静脈栄養法に切り替え、回復が確認できるまでは経鼻経管栄養法を再開してはならないものであった(7頁)。

憲法13条違反(自己決定権)

最高裁平成18年10月27日判決(判時1951号59頁)「医師は、患者の疾患の治療のために手術を実施するに当たっては、診療契約に基づき、特別の事情のない限り、患者に対し、当該疾患の診断(病名と病状)、実施予定の手術の内容、手術に付随する危険性、他に選択可能な治療方法があれば、その内容と利害得失、予後などについて説明すべき義務」

佼成病院は回復可能性や余命についての的確な判断をしていない。利害得失の説明や家族の意思の確認など適切な説明を尽くしていない。キーパーソンと認識した者の意見を聴取するだけでは足りず、上記の通り、的確な情報を提供した上で、容易に聴取できる範囲の家族の意見を多く聴取して患者の真意を探求していない(11頁)。

憲法32条違反(裁判所における裁判を受ける権利、審理不尽)

裁判所が心証を得ても被上告人提出の唯一の反証の申出を却下することは違法である(大判明治33年6月30日民録6.6.174)。

高裁は上告人の証人申請を却下した。陳述書提出者を証人尋問して、その陳述書を弾劾することは唯一の証拠方法であった。それを却下し、陳述書に基づいた認定をしたことは偏頗な判断であり、公平な裁判所とは言えない。

佼成病院裁判

佼成病院裁判上告事件番号

立正佼成会附属佼成病院裁判の上告審の事件番号が通知された。上告は平成29年(ネオ)第596号、上告受理申立ては平成29年(ネ受)第670号である。佼成病院裁判は、植物状態の患者に人工呼吸器を付けるか否かの問題ではない。患者の治療に通常行われるべき治療が尽くされたのか。早すぎる治療中止ではなかったのか等が問われている。

患者の長男夫婦によって、母親は適正な治療をしてもらう機会を奪われ、死期を早められ肉体的精神的苦痛を被った。長男夫婦は、母親の呼吸が苦しくなれば酸素マスクまで拒否した。長男夫婦の虐待的行為によって母親は、ことさら苦しめられて命を縮めて絶たれた。患者本人の命が他者によって処分された。

結果的に佼成病院は対応を誤り、患者は何も知らされずに亡くなった。毎日のようにお見舞いに通っていた患者の長女は、患者の死から2年経過してたまたまカルテを見たから分かったものの見なければ知らないままになるところであった。これで良いのか。佼成病院のやり方には疑問である。この病院の医療倫理は、どうなっているのか。この病院には節度もなければ情けもない。

治療中止は、患者の自己決定の尊重と医学的判断に基づく治療義務の限界を根拠として認められる。自己決定の前提として十分な情報(病状、考えられる治療・対処法、死期の見通し等)が提供され、それについての十分な説明がなされていること、患者の任意かつ真意に基づいた意思の表明がなされていることが必要である。

看取りとは、近い将来死が避けられない愛する人に対して、身体的、精神的苦痛緩和・軽減して人生の最期の大事な場面を支えることである。医師は、患者の生命保護を優先させ、医学的に最も適応した諸措置を継続するべきである。佼成病院事件は、家族や看取り、「命の大切さ」を考えさせられる裁判である。

事実経過

2007年(平成19年)6月18日、母親が脳梗塞で倒れ、佼成病院に入院する。
7月3日、リハビリが開始される。車椅子で別の階にあるリハビリ室に通う。
8月15日、長男が母親の経鼻経管栄養の流入速度を速める。その後、母親はクリーム状のエンシュア(栄養剤)を大量に嘔吐。
佼成病院は経鼻経管栄養の開始・終了時間を記録しておらず、流入速度が速められたことを把握していなかった。リハビリと経鼻経管栄養は中止され、点滴管理となった。
8月20日、「長男が延命につながる全ての治療を拒否。点滴で維持していることも好ましく思っていない」とカルテに書かれる。しかし、長女には説明も相談もなされなかった。
8月21日、佼成病院は母親の抹消点滴を中止し、経鼻経管栄養に戻した。同日2時に嘔吐、翌22日にも嘔吐し、衰弱していった。
9月3日、母親の肺機能が低下したが、長男が経鼻酸素吸入を拒否した。それに佼成病院が応じて、日中の経鼻酸素吸入は行われなかった。夜間当直時間帯のみ経鼻酸素吸入が行われた。長女には経鼻酸素吸入の必要性を含め、説明も相談もなされなかった。母親は昏睡状態になった。
9月7日、SPO2 80台でありながら自然経過を見るとして治療せず、9月8日に永眠した。
佼成病院は病状等について適切な情報を伝えずに治療をしませんでした。
違法な治療中止が行われた川崎協同病院事件の教訓が活かされていません。


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