高齢者治療中止裁判

立正佼成会附属佼成病院裁判

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佼成病院事件記者会見報告

立正佼成会附属佼成病院事件記者会見が2017年10月26日(木)午後2時から東京都千代田区の司法記者クラブで開催された。上告人・林田悦子、上告人訴訟代理人・萩尾健太弁護士、新宅正雄弁護士、上告人家族・林田力が会見した。会見場の机には患者の遺影が置かれた。

立正佼成会附属佼成病院裁判(平成29年(ネオ)第596号、平成29年(ネ受)第670号)は佼成病院に入院後死亡した患者の長女が病院を経営する立正佼成会と長男夫婦を提訴した裁判である。上告理由書及び上告受理申立書は10月25日に提出した。

患者は、終末期でもなく、延命治療をしていたのでもなく、病気を治す為の普通の治療をしていた。しかし、担当医師と患者の長男だけの話し合いで患者の命を絶った。患者は、何も知らされずに死んでいった。

患者は呼吸が苦しそうであったが、生きようと頑張って呼吸をしていた。呼吸困難であえいでいる患者を見て担当医師は、「苦しそうに見えますが今お花畑です」と言って放置した。長女は担当医師の「自然死の方針」という理念で酸素マスクをしないで自力呼吸をさせられているのだとは知らなかった。

毎日のように見舞いに通っていた患者の長女は、母親の死から2年経って、カルテを見て初めて母親の治療が中止されて命を絶たれたことを知った。カルテを見なければ何も知らないままになるところであった。

医療の主体は患者である。ところが、患者の意思を確認しない。「自然死の方針」という担当医師の理念で、呼吸困難であえいでいる患者にあえて治療をせず、酸素マスクも付けずに死ぬがままにした。命の大切さを感じさせず、人間らしい尊厳のかけらもない残酷な死の迎え方は、患者本人の推定意思に基づくということは到底できず、患者の自己決定権を侵害していること、最善の治療を受ける権利を奪われたことなどを問題としている。

新宅弁護士は以下のように指摘した。家族の一人が全ての治療を拒否するという意思を表明し、それに医師が従ったことに衝撃を受けた。最高裁が自己決定権に踏み込むことを期待する。最善の医療を受ける権利があることは最高裁が言っている。高裁判決は命が大事なものという発想が抜けている。何の問題意識もない。残念な判決である。

佼成病院裁判

佼成病院裁判記者会見

立正佼成会附属佼成病院裁判(平成29年(ネオ)第596号、平成29年(ネ受)第670号)の記者会見のお知らせです。佼成病院裁判の上告人・上告受理申立人が2017年10月26日(木)午後2時から司法記者クラブで記者会見を行います。上告理由書・上告受理申立書の論点や東京地裁・高裁判決の問題点、高齢者医療に及ぼす影響などを説明します。

司法記者クラブは東京高裁・地裁合同庁舎の2階にあります。裁判所の表門から入って正面の受付に向かって右の階段を上がるとすぐに司法記者クラブの部屋があります。資料をお渡しするので、フリージャーナリストの方が参加される際は、当日でいいですから「参加します」と連絡ください。

佼成病院裁判は治療拒否の問題です。上告人の母親は脳梗塞で倒れて佼成病院に入院しました。ところが、長男(被上告人)はひたすら治療に消極的であり、佼成病院は長男の意向しか確認せずに治療をしなかったという問題です。患者の家族が勝手に経鼻経管栄養の速度を速めるなど安全管理が杜撰だったこと、治療を中止する手続きが簡単だったこと、死なせ方が残酷であったことなどを問題にします。

母親は病気を治すための治療をしていましたが、長男は点滴や酸素吸入(酸素マスク)などすべての治療を拒否しました。カルテには「family son(注:家族・息子)は延命につながる治療を全て拒否 現在Div(注:抹消点滴)で維持しているのも好ましく思っていないようである」と書かれています。

この「延命につながる治療」は文字通り「延命につながる治療」であり、病気を治すための治療であって、普通の治療です。延命治療(回復の見込みのないが、命を長らえさせる治療)とは異なります。

佼成病院は患者本人や患者の長女の意思を確認せず、治療を拒否した長男夫婦の意向だけで、治療方針を決めていました。佼成病院の医師が専門家として生命尊重の立場で説得することはありませんでした。長男が「延命につながる治療を全て拒否」した時点で、そのリスクを説明した上で他の家族もそれに同意しているのかを確認すべきでしたが、佼成病院は行いませんでした。

佼成病院は患者の家族への説明と意向確認をキーパーソンとして選んだ一人に対して実施すれば良いと主張します。しかし、他の家族にはキーパーソンの役割の説明をしません。電報しかない明治時代なら兎も角、個別に連絡を取ることが容易な情報社会に生きていることを無視しています。

佼成病院は長男の要請だけでDivを中止し、酸素吸入を止め、9月7日には自然経過を見るとして治療をしませんでした。母親は、まもなく施設に転院の予定でしたが入院から83日で命を絶たれました。人として一番大事な命を処分する手続きが簡単でした。

人として生まれて、たった一度だけのかけがえのない人生を生き抜いてきたのです。その人生の締めくくりである最期の大事な場面でどう生きるか、死の迎え方は、患者本人が決めなければなりません。家族といえども他者が決めることではありません。

本人が生命を放棄していないのに、他者が死を与える決定は許されません。人には、法的に守られている人権があるのに、患者になると権利は優先されなくなります。患者には法的に守られている権利がありますが、あまり知られていないです。日本の医療は、今まで医師にお任せの医療でしたから、患者が口出しできませんでした。このままでは病院が「姥捨て」に悪用されかねません。

佼成病院裁判

立正佼成会附属佼成病院事件は、最高裁へ

記者会見のお知らせ

10月26日(木)2時〜 東京地裁・高裁2階 司法記者会

世間では、「無駄な延命」「老人はいつまでも生きていなくていい」等の風潮になっています。本件の患者の長男も「親の介護は地獄だ」「母親の延命はしなくていい」と親の生命維持に消極的でした。

確かに介護は、大変です。

患者の長男は、母親が人工呼吸器に繋がれるのを恐れたのでしょうか?

長男は、医師が患者の肺炎を治す為に行っていた酸素吸入(鼻カニューレ)等を拒否しました。担当医師は、長男の要望を受け入れて酸素吸入などの治療をやめてしまいました。

命を助けるのが使命の医師がなぜ入院患者の治療をやめたのでしょうか? 長男の治療拒否の理由は何だったのでしょうか? 担当医師は、酸素が足りないこと、人間息ができないことが、どれほど苦しい事か説明したのでしょうか? 呼吸苦にあえぎながらも手当をしてもらえない患者は、徐々に死に近づいていきました。

担当医師は、「酸素吸入等はやらなくてもいいのか?呼吸ができないと苦しむがそれでもいいのか?」等治療方針の変更を患者や家族達に説明しませんでした。患者は、何も知らされないまま死んで行きました。

もともと脳梗塞で入院した患者は、快方に向かいリハビリを始めました。安定期に入ると病院には、事実上90日までしかいられませんので施設に転院を予定していました。しかし長男夫婦の治療拒否により入院から83日で命を絶たれました。

仮にも人一人の命が絶たれたのですが、佼成病院の手続きは簡単でした。

これが許されるのなら、まだ生きられる高齢者まで死んでしまいます。また病院は、「姥捨て」に悪用されかねません。

人として生まれて、かけがえのない人生を生き抜いて、最後の締めくくりとして患者は、死の迎え方を自己決定できます。患者の尊厳、医療のあり方、医師の説明義務と患者の自己決定権を訴えています。

立正佼成会附属佼成病院裁判報道

立正佼成会附属佼成病院裁判がインターネット記事で報道されました(渋井哲也「母の治療をめぐり兄弟間で食い違い。高齢者の命の尊厳を守る医療裁判は最高裁へ」BLOGOS 2017年08月23日)。立正佼成会附属佼成病院が患者の長男の意向しか確認しなかった問題を取り上げています。記事が以下のように説明するように普通の治療について説明されないことが問題です。

「8月20日、医療記録によると、「長男は延命につながる治療すべて拒否、現在DIVで維持しているのも好ましく思っていない」ため、「本日にてDIV(点滴)終了」と書かれている。つまり、点滴も酸素治療なども中止した。この治療拒否について、林田さんは長男から説明を聞いていない。また27日の、医師記録では「抗生剤変更、増強したいところではあるが、(長男が)高度医療を拒否されている」と書かれている」

佼成病院裁判は人工呼吸器などの機械による延命治療をするか否かの問題ではありません。佼成病院が裁判になって初めて「キーパーソン」という言葉を持ち出しました。キーパーソンの意向だけで決められるならばキーパーソン同意殺人事件もできてしまいます。

佼成病院裁判は、患者の家族が勝手に経鼻経管栄養の速度を速めるなど安全管理が杜撰だったこと、治療を中止する手続きが簡単だったこと、死なせ方が残酷であったことなどを問題にしています。無資格者の患者の長男は医師の許可なく経鼻経管栄養の滴下速度を速めました。その後に患者は嘔吐して具合が悪くなりました。

佼成病院では、経鼻経管栄養の開始時間・終了時間を記録していなかった為患者の滴下速度が速められたことに気づきませんでした。嘔吐の原因が分かりませんでした。長男夫婦は具合が悪くなった患者の治療を数々拒否しました。

立正佼成会附属佼成病院がしたことは、ドラッカーの説くプロフェッショナルの倫理に反します。「プロたるものは、医者、弁護士、マネジャーのいずれであろうと、顧客に対して、必ずよい結果をもたらすと約束することはできない。最善を尽くすことしかできない。しかし、知りながら害をなすことはしないとの約束はしなければならない。顧客となるものが、プロたるものが知りながら害をなすことはないと信じられなければならない。これを信じられなければ何も信じられない」(ピーター・F・ドラッカー著、上田惇生訳『マネジメント[エッセンシャル版] 基本と原則』ダイヤモンド社、2001年、113頁)

ドラッカーは以下のように続けます。「プロたるものは自立性を持たなければならない。顧客によって、支配、監督、指揮されてはならない」。患者長男の意向だけで治療をしない佼成病院はプロフェッショナルとしての自立性が欠けています。

佼成病院裁判

佼成病院裁判上告

立正佼成会附属佼成病院裁判は2017年8月10日に上告及び上告受理申立しました。「東京高等裁判所平成28年(ネ)第5668号損害賠償請求控訴事件について,平成29年7月31日に判決の言い渡しを受け,同年同月同日判決正本の送達を受けたが、全部不服であるから、上告提起及び上告受理の申立てをする。」

立正佼成会附属佼成病院裁判は、簡単な手続きと残酷な死なせ方を問題にして患者の長女が佼成病院を経営する立正佼成会(代表者:川端健之)らを訴えた裁判です。患者の長男は患者の経鼻経管栄養を勝手に速めました。その後に患者は嘔吐して誤嚥性肺炎になりました。そこで長男は治療を拒否しました。本件は、人工呼吸器のような延命措置をするか否かではありません。患者の長男が拒否したのは、通常行われている治療です。患者の病状が悪化して呼吸が苦しくなれば長男は、酸素マスクも拒否しました。

担当医師は、「患者さんには、意思確認しない」旨を証言しています。毎日のようにお見舞いに通っていた長女は、何も知らなかったのですが、担当医師は、「長男は家族の意見を集約するキーパーソンだから」として、長男の要請だけで治療を中止したことを正当化しました。患者の長男による医療介入が平気で行われる杜撰な管理状態では、患者は怖くて安心して入院していられません。

判決が言い渡されたからといって、その問題が消えてなくなることはありません。「くだした裁決は一生、あるいはそれ以上つきまとい、裁いた者はその責任を永遠に背負っていかねばならぬ」(エヴァンジェリン・ウォルトン著、田村美佐子訳『強き者の島 マビノギオン物語4』(創元推理文庫、2017年、376頁)。

佼成病院裁判控訴審判決

立正佼成会附属佼成病院裁判の控訴審判決が2017年7月31日、東京高等裁判所424法廷で言い渡された。係属は第22民事部。裁判官は河野清孝裁判長、田中孝一、古谷恭一郎。判決は控訴を棄却した。

佼成病院裁判は長女が立正佼成会と患者の長男夫婦を訴えた裁判である。長男が経管栄養の注入速度を勝手に速めた。その後に患者は嘔吐し、やがて誤嚥性肺炎を発症した。また、佼成病院は患者と長女の意思を確認せず、治療を拒否した長男夫婦の意向だけで、治療方針を決めていた。

患者は快方に向かいリハビリを始め、まもなく施設に転院を予定していた。ところが、無資格者の患者の長男が、医師の許可なく母親の経鼻経管栄養の滴下速度を速めた。母親は嘔吐し、誤嚥性肺炎になった。長男は、通常行われる治療を拒否した。患者の病状は悪化して呼吸困難になった。

長男は、酸素投与を拒否した。医師は、長男の要請に従い、生きようとあえいでいる患者に酸素マスクをせず、自力呼吸をさせた。脳梗塞で入院した母親は、入院から83日で命を絶たれた。長女は、母親の死から2年後にカルテを見て初めて母親が命を絶たれたことを知った。患者への権利侵害や残酷な死なせ方を問題として患者の長女が訴えを起こした。

本件の延命措置は人工呼吸器をつけるかどうかではなく、点滴を止める、夜間のみ酸素吸入するなどを被告長男の要求で行った。

控訴審判決は一審判決とほぼ変わらない内容であった。一審判決は長男が経管栄養の注入速度を速めたことを違法とした。それは控訴審の判決でも引き継がれている。しかし、病院の管理責任は否定した。

長女側は患者が多量の栄養剤を嘔吐していることから、長男が経管栄養の注入速度を速めた行為と嘔吐に因果関係があると控訴審で新たに主張したが(4頁)、判決では無視された(13頁)。

説明義務についても判決は、キーパーソンの役割を説明していないとの主張に答えていない。判決は以下のような情報化社会を無視した前提を置くことで不合理ではないと主張する。

「控訴人を含めた患者の家族の全員に対して個別に連絡を取ることが容易な状況であったことを具体的に認めるに足りる証拠はなく、そうである以上、キーパーソンを通じて患者の家族の意見を集約するという方法が不合理であるとは認められない」(18頁)。裁判官が世間常識を知らないという世の批判に説得力を持たせる。

酸素吸入を夜間のみとした件については以下の理由で問題なしとした。「病状を改善させるために行う積極的治療とは言えず、その終末期医療における延命措置とみられるものであって、これも日中も行うか夜間のみとするかによって、医療水準を下回る医療行為となるかどうかが決せられるということはできない」(19頁)。緩和ケアの価値を無視している。

原告の訴えは高裁には届かなかったが、佼成病院が経管栄養の管理が杜撰であることや家族の一人にしか説明しない病院であることを明らかにした意義がある。

弁護士会館で開催された判決集会で長女の代理人弁護士は「極めて不当な判決である」「納得できない判断である」と述べた。長女は以下のように述べた。

「被告長男は通常行われている治療を拒否した。これが許されるか。これが通るならば合法的に殺せてしまう。都合の良い姥捨てになる。親が亡くなっても知らない人が多いのではないか」。患者の知らないところで、患者を死なせる相談をしている。恐ろしいことである。

傍聴者から以下の意見が出た。家族に情報を共有しなかった佼成病院の過失が大きい。母親を看護したいという原告の気持ちが医療現場に通じなかった。佼成病院は厚生労働省のガイドラインに沿っていなかった。社会的問題として佼成病院はどうなのかと訴えていかなければならない。十年前でも家族を集めてどうしますかと会議した例がある。近年の判決文には論理的におかしいものが増えている。いい加減な裁判官がいる。

本裁判は、高齢化社会そして人生の最期をいかに旅立つかの老若を問わずの問題である。そして、医療のあり方と患者の自己決定権、尊厳とは、看取りとは、人間的であるためにはどうあるべきかを問う問題である。

佼成病院裁判

佼成病院裁判暑中見舞い

暑中お見舞い申し上げます。
いつも立正佼成会附属佼成病院裁判のご支援有難うございます。
いよいよ判決言い渡しになります。
2017年7月31日(月)13:10 東京高裁424法廷(霞ヶ関A1出口1分)
報告集会及び判決文の説明は、弁護士会館504号室(5階)で行います。法廷終了後に裁判所裏の弁護士会館504号室(5階)に移動をお願いします。
本裁判は、患者の長男が、医師の許可なく患者の経鼻経管栄養の滴下速度を速めた後に嘔吐したことより始まります。
一審判決では、長男の滴下速度調整を違法と認めました。
しかし、経鼻経管栄養が終了してから2時間後の嘔吐との因果関係は、認めませんでした。
また速められたことを分からなかった病院には「予見不可能」として注意義務違反はないとしました。
控訴審での反論として、「急激な加速によって変調をきたした胃の中に未消化なまま残っていた残留物を嘔吐した」と主張しました。
また、担当医師より看護師に速度の指示は出していなかったことと、看護師は開始時刻・終了時刻を記録していなかった。など管理が杜撰であり、患者の安全を確保するための「意外な結果を発生させないための対策」がなんらとられていないことを注意義務違反と主張しました。
嘔吐した後患者は、誤嚥性肺炎になったが、長男は数々の治療を拒否した。病状が悪化して呼吸困難になると長男は、酸素マスクを拒否した。
担当医師は、呼吸が出来なくてあえいでいる患者に酸素マスクをしないで自力呼吸をさせた。ところが、患者が夜間に死んでしまうと夜は手薄などで都合が悪いから夜だけ酸素マスクをして、朝になるとはずされる、という患者にとって苦しい日々が続いた。担当医師は、自力呼吸であえいでいる患者の姿を見て「苦しそうに見えますが今お花畑です」と言い放った。
原告は、母が肺炎であることも、長男夫婦の治療拒否や長男が酸素投与を拒否したから、母は酸素マスクをされず自力呼吸をさせられていることも、何も知らなかった。これらの協議義務違反は、患者本人と控訴人の人格権を侵害していているから慰謝料を発生させる。
また、「生命を維持することは人にとって最も基本的な利益であって、その可能性は法によって保護される利益である」から注意義務が尽くされていたならば、亡母の死亡時点においてなお生存していた相当程度の可能性が存在する時は、延命利益の損失について賠償する責任を負う。
本裁判は、高齢者に通常の治療をしないで残酷な死なせ方で命を絶ちました。生死を画する重大事項なのに適正な手続きもなく、簡単に実行されました。これでは、まだ生きられる高齢者まで殺されてしまう危険があります。高齢者の命が簡単に処分された現実に驚きを禁じ得ません。裁判所に世間の関心事として捉えて頂くために是非傍聴を頂ければ幸いです。
暑い日が続きますが、お体をご自愛ください。

佼成病院裁判高裁判決言い渡し

立正佼成会附属佼成病院裁判控訴審は、結審致しました。2017年7月31日(月)午後1時10分から東京高裁424法廷(霞が関駅A1出口1分)で判決言い渡しがあります。引き続きご支援をお願い致します。

佼成病院裁判は立正佼成会と患者の長男夫婦を訴えた裁判です。患者の「自己決定権」を侵害されたとして患者の長女が立正佼成会らを訴えました。「命の大切さ」を訴えて立正佼成会と裁判をしています。佼成病院で、高齢者の「命」が簡単に処分されました。患者は、何も知らされずに死んで行きました。

無資格者の患者の長男は、医師の許可なく勝手に患者の経鼻経管栄養の流入速度を速めました。その後患者は嘔吐して誤嚥性肺炎になりました。長男は、肺炎に必要な治療を拒否しました。患者の病状は悪化して死亡しました。毎日のようにお見舞いに通っていた患者の長女は、母親の死から2年後にカルテを見て初めて治療が中止され、母親が命を絶たれたことを知り驚きました。厚労省のガイドラインで指導された手続きとは違っていました。

入院当日の母の意識は、はっきりしていました(原審被告法人提出診療経過一覧・1頁 意識レベル1−1)。呼吸も平静呼吸でしたので(乙A2・60頁)、安心しました。母は、私の手を握ってトイレに行きたいと起き上がりました(乙A2・60頁、甲C4・2頁)。この日は、担当医師に会っていませんので詳しい説明は、後日聞くこととなり解散しました。

母の死後、妹は「人工呼吸器までは、やらなくても酸素マスク位やるのかと思っていた。お兄さんは、医師と集まって延命の相談をする、と言っていたけど何の相談もなかった」と語っていました。妹の言葉通り、兄から延命について説明を受けたり、集まって相談したりすることは一度もありませんでした。

そもそも兄が拒否した治療は、妹が言うところの「生命維持装置などの機械によって生かされるような延命治療はしない」(丙C7)ではありません。兄は人工呼吸器よりも前の段階の、通常行われる治療を数々拒否しました。適切な治療を受けられない母の病状は悪化しました。

私は、カルテを見ることが出来たから知り得たものの、見なければ知らないままになるところでした。カルテを見ていない妹では、兄がどんな治療を拒否したのかも知らされていないのです。事実を知らない妹が書いた陳述書が、いかに信用性のないものであるのか分かっていただきたいです。

妹は、陳述書で「生命維持装置などの機械によって生かされるような延命治療はしないという結論になりました」と述べています(1頁)。しかし妹は、母の入院中に兄から相談されて答えたことは「お袋の(母)遺体は、家に帰さず病院から直接葬儀場に運ぶがそれでいいか」これだけだ、と言いました。私も同じです。つまり兄からは、延命に関する相談はされていない以上答えていないのです。妹の陳述書は、真実ではないのです。

兄と妹には、人工呼吸器を含む延命治療についての知識はないのです。延命治療の範囲は広いのですが医師の説明すら受けていません。妹は「機械によって生かされる」という程度のものでしかなく、兄はさらに知識がなく「全くの漠然とした認識程度しかなかった」と回答しています(調書3頁)。低レベルの知識では協議すらできず、母の生死を画する重大事項である延命治療の選択も決定もできないのです。

妹をこの訴訟との関係で第三者として位置づけてその陳述書を信用するのは間違いです。実際には、妹と兄との間には重大な利害関係があります。妹は、母が亡くなる少し前の平成17年頃から、兄夫婦が現在も居住している自宅(土地、建物ともに兄所有です。)の建物内にある茶室で、数人の弟子に茶道を教え、収入を得ています。そしてその教室では、もともと母が所有していた茶道具(別件の土地共有持分等確認請求訴訟の高裁判決によって、現在は兄嫁と私の共有ということにされています。)を使用しています。つまり妹は、茶室の所有者である兄と、茶道具の所有者である兄嫁の許可がなければ、茶道教室からの収入を得られないという利害関係があります。

別件訴訟でも、この裁判でも、妹が兄夫婦側に有利な証言や陳述ばかりしていたのも、母の死後、自分の相続分をすべて兄に譲渡したのも(甲C2)、そのような利害関係によるとしか考えられません。ですから、妹を第三者と評価して、その陳述書を重視しするのは誤りです(控訴人陳述書1頁)。

妹の虚偽は他にもあります。「証拠申請に関する意見」平成29年5月29日付書面(2頁)に於いて、「控訴人と同様遺留分減殺請求を行っている」と、述べています。しかし、別件訴訟に於いて妹は、裁判所から遺留分減殺請求書の提出を求められたが提出しませんでした(平成29年5月31日付控訴人反論書面3頁)。

本裁判は、人工呼吸器をつけるか否かではありません。担当医師は、患者本人に治療方針を説明せず、意思を確認しませんでした。患者の長男の要望を安易に受け入れ誤嚥性肺炎になった患者に通常行われる治療をしなかった為、病状を悪化させました(そもそも、誤嚥性肺炎は、長男が、母親の経鼻経管栄養を速めた後で嘔吐したものです)。患者の長男が拒否したのは、通常行われている治療です。

医療は、患者の幸せのためにあるもので、患者の一番の味方は担当医師でなければなりません。そうでなければ患者は、安心して入院していられないです。患者とすれば、医師に対して適切かつ丁寧な治療を期待し、その期待は法的な保護に値するというのが期待権の保護の理論です。

佼成病院裁判高裁第2回口頭弁論報告

お忙しい中また朝早くから傍聴して下さり有難うございました。

予想通り結審になりました。

判決は、2017年7月31日(月)13:10 東京高裁424法廷です。

立正佼成会附属佼成病院裁判は、人工呼吸器をつけるかつけないかではありません。担当医師は、患者本人に治療方針を説明せず、意思を確認しませんでした。そして患者の長男の要望を安易に受け入れ誤嚥性肺炎になった患者に通常行われる治療をしなかった為、病状を悪化させました(そもそも、誤嚥性肺炎は、長男が、母親の経鼻経管栄養を速めた後で嘔吐したものです)。

また長男が酸素投与を拒否すれば担当医師は、呼吸が苦しくて喘いでいる患者に酸素マスクすらつけずに死に至らしめました。

毎日のようにお見舞いに通っていた長女の私は、母親の死から2年後にカルテを見て初めて母親の治療が中止されて命を絶たれたことを知りました。しかも残酷な死なせ方でした。

仮にも人の生死を画する重大問題の手続きの方法が、病院によって違っていたり佼成病院のように簡単に実行されたことに驚きを禁じ得ません。これでは、まだ生きられる患者まで殺されてしまいます(実際には、家族の依頼があれば行われている。今まで裁判にならなかっただけ)。

医療は、患者の幸せのためにあるもので、患者の一番のみかたは担当医師でなければなりません。そうでなければ患者は、安心して入院していられないです。

法廷終了後の報告集会では、傍聴の皆様より「裁判をすることで今までと変わることがある。そこがだいじだ」「声をあげなければ何も変わらない」など説得力のあるご意見をいただき、気が楽になりました。有難うございます。

引き続きよろしくお願いします。

佼成病院裁判控訴審第2回口頭弁論

立正佼成会附属佼成病院裁判控訴審(平成28年(ネ)第5668号)第2回口頭弁論が2017年5月31日(水)10時から東京都千代田区の東京高等裁判所424号法廷で開かれた。佼成病院裁判は、患者本人の承諾がなく、患者の長男の要請だけで患者を死に追いやったとして、患者の長女が起こした訴訟である。佼成病院の経営主体の立正佼成会と患者の長男夫婦を提訴した。

口頭弁論では最初に左陪席が交代したとして弁論を更新した。長女は準備書面(1)及び準備書面(2)を陳述し、証拠甲B16、17号証を提出した。立正佼成会と長男夫婦は準備書面を陳述した。

佼成病院裁判では医療従事者ではない長男が患者の経鼻経管栄養の流入速度を速めたことが明らかになった。これについて長女の代理人は急速に流し込めば胃の負担になり、ずっと重い感じがすると指摘した。従って長男の経鼻経管栄養の流入速度を速めた行為は患者の嘔吐の原因となる。

長男は流入速度が遅いために速めたと自己の行為を正当化している。第1回口頭弁論において、裁判所は立正佼成会と長男夫婦側に互いの主張を援用するか、独立したものとするか整理することを求めた。立正佼成会は「相被控訴人らの主張及び立証は、被控訴人立正佼成会の主張に反しない限度で援用する」と書くのみで、長男の経鼻経管栄養の流入速度を速める行為の正当化を明確に批判していない。

佼成病院のカルテでは患者の死因を誤嚥性肺炎とする。ところが、佼成病院の医師は2016年6月1日(水)の証人尋問でカルテ記載内容は誤診であり、患者の死因が多剤耐性緑膿菌の院内感染であると証言した。立正佼成会の準備書面は「誤嚥性肺炎との確定診断はなされていない」とした。院内感染については触れていない。

原告代理人は法廷で病院が事実を捻じ曲げることは問題と批判した。佼成病院のカルテは6月26日のCTについて「本日のCTで治療方針を決定する」と記載されているにもかかわらず、検査結果の記載は医師記録にはないなど、きちんと記録されていない。

佼成病院では夜間だけ酸素吸入とした。この点について立正佼成会の準備書面は「家族が見守る中で自然死を迎えることができるように、夜間呼吸中枢が過たぬ程度の酸素を供給する管理を行った」と正当化する(4頁)。死のコントロールの告白である。

長女側の証人尋問の申請は採用されなかった。長女の代理人は異議を申し立てたが、受け入れられずに結審した。判決は2017年7月31日(月)午後1時10分から東京高等裁判所424号法廷で言い渡される。

佼成病院裁判

佼成病院裁判控訴審第2回口頭弁論案内

立正佼成会附属佼成病院裁判控訴審が始まりました。佼成病院裁判は、患者本人の承諾がなく患者の長男の要請だけで患者を死に追いやったとして、患者の長女が裁判を起こしました。佼成病院裁判は、高齢者の命の尊厳を訴えています。「医師の説明義務」「患者の自己決定権」等を訴えています。人として一番大事な最期の場面をどう迎えるかは自分で決めたいです。

立正佼成会が運営する佼成病院では、高齢者の命を絶つ決定も手続きも簡単で裁判になりました。原告は母の死後カルテを見ることができたから分かったものの佼成病院のやりかたでは、長男だけに患者の生死が握られてしまい危険過ぎます。佼成病院の手法では、まだ生きられる患者まで死んで行く危険があります。患者に死んで欲しい家族にとっては、都合の良い殺人が出来てしまいます。

長女の原告は、母の死後カルテを見て初めて母の治療が中止されたことを知りました。母は、呼吸が苦しそうでしたが、生きようと頑張って息をしていました。原告は、母が肺炎であることも、治療が中止されていることも、長男が酸素投与を拒否したから担当医師は、母に、酸素マスクもしてあげず、自力呼吸をさせて、死ぬがままにしたことを知りませんでした。長男が酸素マスクを拒否したから担当医師は、母に自力呼吸をさせていたことを知りました。酸素マスクは他者の要望で外すのでしょうか。

酸欠状態でもがき苦しむ患者の姿を目にしながら「苦しそうに見えますが今お花畑です」と言って何の措置もしない医療者がいます。高齢者に対して憐みの情も尊厳のかけらもない残酷な死なせ方には、恐怖を感じます。怒りを覚えました。医療従事者として許されるものではない。患者の苦しみをあらゆる手段を尽くして取り除く努力をするのが医師の使命では。何もせず、死ぬがままにした行為は、医療の本旨から逸脱していると思いますが、どうでしょうか。

欧米は個人主義ですので、戦前より「患者の自己決定権」が優先されていましたが、日本では昭和40年に唄孝一教授の論文が発表されました。日本の医療現場では、医師は患者を抜きにして家族と治療方針を相談していましたが、本来の医療は、患者が主体であり最終決定は患者が決めるべきです。法的には、家族に代行する権限はなくあくまでも自己決定権が優先されます。

日時:2017年5月31日(水)10時開始
場所:東京高裁424法廷(地下鉄・霞が関駅A1出口1分)

佼成病院裁判控訴審第1回口頭弁論

立正佼成会附属佼成病院裁判控訴審(平成28年(ネ)第5668号)第1回口頭弁論が2017年3月13日(月)、東京都千代田区の東京高等裁判所424号法廷で開かれた。

佼成病院裁判は、患者本人の承諾がなく、患者の長男の要請だけで患者を死に追いやったとして、患者の長女が起こした訴訟である。佼成病院の経営主体の立正佼成会と患者の長男夫婦を提訴した。控訴審は第22民事部(河野清孝裁判長、古谷恭一郎裁判官、小林康彦裁判官)に係属している。

口頭弁論は午前10時開始予定であったが、予定時刻を過ぎても裁判官らは現れず、約15分遅れて始まった。珍しい話である。長女は控訴理由書を陳述した。立正佼成会と長男夫婦側は控訴答弁書を陳述した。長女側は証拠として長女の陳述書(甲C5号証)と医師の意見書(甲B15号証)を提出した。さらに次女の証人尋問と医師の書面尋問を申請した。

控訴理由書は以下のように指摘する。佼成病院においては「経鼻経管栄養の実施に際し、何らかの原因により、当該患者にとって不適切な速度で栄養剤が注入されてしまうといった「意外な」事態に備えた対策が、何ら講じられていなかった」(11頁)

「8月20日に長男が「延命につながる治療を全て拒否」した時点で、佼成病院は、そのリスクを説明した上で他の家族もそれに同意しているのかを確認すべきであったが、佼成病院はこれらを行わなかった」(31頁)

長女の代理人は以下のように主張した。病院の管理が杜撰であった。病院の注意義務には意外な結果を起こさなくすることも含まれる。意外な結果を起こさなくする義務がある。

長男は母親の経鼻経管栄養の滴下速度を速め、その2時間後に母親は嘔吐した。母親は栄養剤を嘔吐している。これは胃の中に残っていたから嘔吐した。つまり経管栄養の速度が速すぎて栄養剤を消化しきれなかった。ここから長男が経管栄養の滴下速度を速めたことと母親の嘔吐の間に因果関係があると判断できる。

佼成病院は患者の病状が変わった、それぞれの局面で家族を集めて説明するという一般的なことができていない。

裁判所は長女側に期待権の侵害について控訴審でも主張するか整理することを求めた。また、「生存していた相当程度の可能性」は因果関係論ではなく、法益侵害として議論される問題であり、その観点からの主張整理を求めた。控訴理由書の補充書を提出することを求めた。

この「相当程度の可能性」は最高裁平成12年9月22日判決の以下の指摘である。「疾病のため死亡した患者の診療に当たった医師の医療行為が、その過失により、当時の医療水準にかなったものでなかった場合において、右医療行為と患者の死亡との間の因果関係の存在は証明されないけれども、医療水準にかなった医療が行われていたならば患者がその死亡の時点においてなお生存していた相当程度の可能性の存在が証明されるときは、医師は、患者に対し、不法行為による損害を賠償する責任を負うものと解するのが相当である」

医療過誤訴訟では因果関係の立証はハードルが高く、病院の過失があっても因果関係がないとして不法行為責任が否定されるケースが多い。「相当程度の可能性」を法益とすることで、医師に過失が認められる以上、賠償責任を認めることができる。一方で裁判所が因果関係の判断が微妙な事案で因果関係の判断を避け、安易に「相当程度の可能性」を持ち出すことは、賠償金額や和解金額の水準低下をもたらしているとの批判がある。

また、裁判所は立正佼成会と長男夫婦側には長女の証拠申請への意見を文書で出すことを求めた。加えて互いの主張を援用するか、独立したものとするか整理することを求めた。立正佼成会と長男夫婦側は、長女側の補充書を見て検討の上書面を出す。

次回期日は2007年5月31日(水)10時から東京高等裁判所424号法廷で開かれる。これから高齢化社会に向けて最期の時をどう迎えるか一人一人の課題である。医療の主体は患者であることを問う裁判である。

佼成病院裁判

3月13日10:30東京高裁控訴審第一回傍聴お願い

3月になり春がやってきます。
いつも佼成病院裁判のご支援有難うございます。
母の治療を中止した佼成病院の経営主体である立正佼成会と、治療を拒否した私の兄夫婦を一緒に訴えた裁判です。
佼成病院裁判控訴審 第一回
2017年3月13日(月)10:30東京高裁424法廷(4階)霞ヶ関A1出口1分
本裁判は、植物状態で息が出来ない患者に人工呼吸器をつけるか否かではありません。
患者の長男は、その前の段階の治療の数々を拒否しました。肺炎で息が苦しい母親の酸素マスクも拒否しました。
担当医師は、息が苦しい患者に自力呼吸をさせて、ことさら苦しめて死に至らしめました。病院は、患者の幸せのためを考えて24時間最善の医療を提供するのではないのでしょうか。
佼成病院では、患者の経鼻経管栄養を無資格者の長男が勝手に速める、という杜撰な管理状態が暴露されましたが、佼成病院では、高齢者の治療中止の決定や手続きも簡単でした。
人として一番大事な生死を画する命の処分を佼成病院では、長男の要望だけで簡単に実行されました。
母は、何も知らされないまま入院から83日で命を絶たれました。毎日のようにお見舞いに通っていた長女の私は、母の死後カルテを見て初めて治療中止を知り驚きました。
これでは、秘密裏に殺人ができてしまいます。また病院は「姥捨て」に悪用されてしまいます。
あまりにも高齢者の命が軽すぎます。「自分の最期は自分で決める」患者の「自己決定権」、高齢者の命の尊厳を守る裁判の傍聴をお願い申し上げます。

立正佼成会附属佼成病院裁判控訴審

日時:2017年3月13日(月)10:30開始
場所:東京高裁424法廷(地下鉄・霞が関駅A1出口1分)

佼成病院裁判は、患者本人の承諾がなく、患者の長男の要請だけで患者を死に追いやったとして、患者の長女が起こした訴訟です。佼成病院の経営主体の立正佼成会と患者の長男夫婦を一緒に訴えました。高齢者の命の尊厳を守る重大な裁判です。

高齢化社会そして、人生の一番大事な最後の場面をいかに生きるか、患者がどのような医療を選択するか、老若を問わない問題を扱う裁判です。看取りとは、家族とは、親子とは、兄妹とは、が問われています。医療被害者の多くは、愛する大切な肉親を失った方々です。裁判に踏みきるのは、世間に知っていただいて、「正すことがあるのではないか」の思いがあるからです。

長男は、意識があり自力呼吸もできていた母親の数々の治療を拒否しました。母親の息が苦しくなれば、経鼻酸素吸入までも拒否しました。佼成病院の担当医師は、息が苦しくて喘いでいる患者を放置しました。患者の面前で「苦しそうに見えますが、今お花畑です」とも、言い放ちました。

佼成病院では、酸素マスクは他者の要望で取り外しするのでしょうか。疑問です。9月3日の医師記録には「ファミリー(長男)の要望通り酸素投与もおこなわない。当直時間帯だけ許可」と書かれていました。母は夜間だけ酸素をしてもらえるが、昼間にははずされるという苦しい日々が続きました。

長男が酸素マスクを拒否したため母は、苦しそうに必死に息をしていました。息ができなくても生きるために目を剥きだして自力呼吸で頑張っていました。生きようと目を剥きだして必死に息をしていました。夜だけ少量の酸素を投与してもらえました。そして朝になると外される、という苦しい日々が続きました。原告は何も知りませんでした。

母の喉に痰が絡んで「ぜーぜー」していたのですが、長男がすぐに看護師を呼ばなかったため、母の喉に痰が詰まって母は目を剥きだして「ヒェ」と声をあげてから、看護師が痰の吸引にきましたが、間に合わずに母は亡くなりました。息ができないで苦しみもがいた母の死に顔は、恐ろしいほどひどい形相になりました。

自発呼吸ができなくなった人にとって人工呼吸器は、大切な福祉用具です。足が悪い人にとっての車イスと同じです。病院の医療は、入院患者の為を考え、24時間最善の医療を提供するものではないのでしょうか。苦しくても手当をしてもらえず、訴えることもできず、死ぬがままにされている恐怖は、尊厳のかけらもない姥捨てではないのでしょうか。

佼成病院では、高齢者の「命」があまりにも簡単に処分されていることに驚きを禁じ得ません。佼成病院では、高齢者の命を処分する治療中止の手続きを、厚労省の定めによるガイドラインに沿って適正に行ったのか。患者の治療には、最善を尽くしたのか。

佼成病院裁判は、植物状態で呼吸ができなくなった患者に、人工呼吸器のような機械による延命措置をするか、しないかの問題ではありません。その手前の延命に続く治療からすべて拒否したこと。酸素マスクもしないでことさら苦しめて命を縮めて絶った、という担当医師と、長男夫婦の話し合いでなされた残酷な死なせ方が問題です。

誰でも安らかな死を望みます。しかし、担当医師と兄夫婦の話し合いでなされた母の死なせ方は、到底血の通った人間のすることではなく、残酷極まりない恐ろしいことです。このままでは、母は浮かばれません。

患者の事情は、一人一人違います。家族の事情も一人一人違います。患者に早く死んでほしいと思っている人、反対に生きていて欲しい人がいます。家族全員に確認せず、家族の一人の要請で治療中止ができるのであれば、都合の良い殺人方法になってしまいます。患者本人が生命を放棄していないのなら、たとえ長男であっても、他者による「死を与える要請」に、担当医師は簡単に実行してはなりません。

佼成病院裁判

高齢者治療中止佼成病院裁判控訴

高齢者治療中止佼成病院裁判の控訴状を2016年11月30日に提出いたしました。
平成19年6月私の母は、脳梗塞で入院しましたが、リハビリをするまでに回復しました。母は3か月後(同年9月)に転院予定のため、私(患者の長女)は転院先の施設を探していました。
@ 私の兄(患者の長男)は、リハビリに行くのが遅くなる、との理由で経鼻経管栄養の滴下速度を速めました。そのあと母は、嘔吐をして具合が悪くなりました。
・一審判決では、兄が経鼻経管栄養の速度を速めることは違法と認めました。そして被告長男が速度を速めたことで、「母親の嘔吐、誤嚥性肺炎、敗血症、急性腎不全」の経過をたどり、母親の死亡との因果関係については影響を与えた可能性は、否定できないとしました。
・また経鼻経管栄養終了後2時間経っているので、「嘔吐の原因は滴下を速めたことではなく体位変換の可能性もある」としました。
・一方病院に対しては、「被告長男(兄)が速めるなど予見不可能であった」としました。
A 佼成病院の担当医師は、患者本人(母親)の意思を確認せず、長男夫婦との話し合いだけで患者の治療を中止して酸素マスクもせずに命を縮めて絶ちました。
・一審判決では、長男が延命治療を拒否したことは認めました。長男の主張とカルテと食い違っているところは、カルテを認めました。
・一方病院には、母親は意思確認できる状態ではなかったとする理由を「自ら経鼻胃管を抜去してしまうことがあり、経鼻管栄養の必要性について理解できていない様子であった」としています。
B 私は母の死後カルテを見てはじめて母の治療が中止されていたことを知りました。
・一審判決では、病院が私(原告)の意思確認をしなかった点については、「キーパーソンを通じて患者の家族の意見を集約するという方法が不合理であるとは認められず、そのような方法をとることも医師の裁量の範囲内にあるとされる」としています。
・またその理由として判決では、以下の2つをあげています。
「医師が患者の家族の全員に対して個別に連絡を取ることが不可能な場合」
「延命措置には費用や介護の分担など家族の間で話し合って決めるべき事柄も伴う」
これらの理由は、いずれも頻繁に面会に行っていた原告の私には、当てはまっていないです。仮にも患者の一切生死の問題までをキーパーソンとのやり取りだけで、決めることを正当化できるものではないと思います。
また私は、「キーパーソン」という言葉は、裁判になって初めて聞きました。病院からは、「キーパーソン」についての説明はありませんでしたので、兄が「キーパーソン」であることも知りませんでしたし、また病院の言う「キーパーソン」とは、何なのかの意味は未だに分かりません。
C 担当医師が母の病室に来ました。病室には私と兄嫁だけしかいませんでした。医師は「今酸素をすればあと10日やそこらは生きられますよ」と言いました。兄嫁は即座に「酸素はやらない」と答えました。医師は「苦しそうに見えますが、いまはお花畑です。」と言って退室しました。兄嫁も退室しました。突然のことで私は何がなんだか分かりませんでした。私は、治療には最善が尽くされている、と信じていました。
兄が、経管栄養の滴下速度を速めたあとで母は、嘔吐して具合が悪くなりました。そのあと兄夫婦の治療拒否が始まり、酸素マスクまで拒否しました。母は息ができない中でも生きようと頑張っていました。苦しくても手当をしてもらえず、訴えることもできず、死ぬがままにされている恐怖は、尊厳のかけらもない「姥捨て」ではないでしょうか。私は、母に生きていてほしかったです。
・一審判決は、原告が積極的に意見を表明しなかったことを根拠にして病院を正当化しました。私は、兄夫婦が酸素(マスク)拒否していたことを知りませんでした。何も知らされていないのですから異議がでなかったことと、説明された上での同意とは違います。
D原告は、当時の医療水準を厚労省のガイドラインとしましたが、佼成病院では、治療中止にあたってガイドラインに沿った手続きがなされていません。
また佼成病院では、インフォームド・コンセントもなく、十分に話し合ったとは言えないですが、判決では触れられていません。
ガイドラインでは、「患者にとって何が最善であるかについて家族と十分に話し合い、患者にとって最善の治療方針を採ることを基本とする」と定めています。
佼成病院では、患者の命の扱いが軽すぎます。患者本人にとっては、人生最後の大事な場面をどう生きるかの選択の機会を、奪われたことになります。仮にも人の命を終わらせる大事な決定なのです。「高齢者の命が軽すぎる」のでは、と思いました。
母の無念や、母に生きていて欲しかった私の無念さをくみ取る判決になっていないことが残念です。高裁期日が決まりましたならご連絡をいたします。引き続きご支援をお願いいたします。

高齢者治療中止佼成病院裁判は控訴します

東京の立正佼成会附属佼成病院で、高齢者の「命」が簡単に処分されました。病院担当医師と長男夫婦の話し合いだけで高齢者の治療が中止され、酸素マスクもされず、入院から83日で死に至らしめました。

担当医師は、「私の理念で、患者さんの意思確認はしません」と言いました。また、息ができないで喘いでいる患者を前にして「苦しそうに見えますが(脳内)お花畑です」と言い、証人尋問では「意識がないのだから治療はやらなくてもいい」旨を証言しました。

私の母は、脳梗塞で入院しましたが、リハビリをするまでに回復しました。

リハビリに行くのが遅くなる、との理由で兄は、経鼻管栄養の点滴速度を速めました。そのあと母は、嘔吐をして具合が悪くなりました。

○ 判決では、兄が経鼻管栄養の速度を速めることは、違法と認めましたが、病院に対しては、家族が速めるなど予見不可能としました。

○ 判決では、母親は意思確認できる状態ではなかったとする理由を「自ら経鼻胃管を抜去してしまうことがあり、経鼻管栄養の必要性について理解できていない様子であった」としています。

○ 判決では、原告の意思確認をしなかった点については、「キーパーソンを通じて患者の家族の意見を集約するという方法が不合理であるとは認められず、そのような方法をとることも医師の裁量の範囲内にあるとされる」としています。

○ その上で判決は、原告が積極的に意見を表明しなかったことで正当化しました。しかし異議がでなかったことと、説明された上での同意とは違います。

厚労省ガイドラインでは「患者にとって何が最善かについて家族と十分話し合い、」と定めています。佼成病院では十分に話し合ったとはいえないです。

立正佼成会附属佼成病院裁判

立正佼成会附属佼成病院裁判の判決が2016年11月17日、東京地方裁判所610号法廷で言い渡された。立正佼成会附属佼成病院裁判は患者の同意を得ずに、人として一番大事な命を処分された「命の自己決定権」の侵害を訴えた裁判である。

高齢者の命が医師の理念によって簡単に処分された。もし、患者本人の承諾なくして、治療を中止して命を絶つことができるのなら、患者はおちおち入院してはいられない。また、患者に死んでほしいと思っている家族にとっては、都合の良い殺人になってしまう。「姥捨て」には好都合である。

医療の主体は患者である。人格権として患者には、自分の体に行われることを知る権利がある。どのような治療を受けるのか、どのような死に方を選ぶのか、決めるのは患者本人である。患者には自己決定権がある。患者が自己決定の為に医師には、説明義務が課されている。あまり患者の権利は尊重されていない現状である。これからの医療のあり方を考える裁判である。

誰でも安らかな死を望む。医療は家族の都合や担当医師の個人的理念で行われるものではなく、患者本人の幸せのために行われるべきものである。高齢化社会にむけてこれからの医療のあり方を考える裁判である。

立正佼成会附属佼成病院裁判は東京地裁民事第35部(八尾和子裁判長、岩崎慎裁判官、石川絋紹裁判官)が担当した。傍聴席は満員になった。判決は原告の請求を棄却した。判決言い渡しに対して「えー」「説明して下さいよ」との声が出た。判決言い渡し終了後に弁護士会館509号室で報告集会が行われたが、そこでも「裁判官が説明しないことは酷い」との意見が出た。

判決は以下のように事案を説明する。「被告立正佼成会の開設する立正佼成会附属佼成病院で入院中に死亡した母親の相続人である原告が、母親は、同じく相続人である被告長男が経鼻経管栄養の注入速度を速めたことにより嘔吐して誤嚥性肺炎を発症し、被告長男がその妻と共に延命措置を拒否し、被告立正佼成会が母親及び原告の意思確認をせずに延命措置を実施しなかったため、続発した敗血症及び急性腎不全により死亡したものであると主張して、被告立正佼成会に対し債務不履行に基づき、被告長男夫婦に対し共同不法行為に基づき、損害の賠償を求める事案である」(2頁)

被告長男が経鼻経管栄養の注入速度を速めたことを違法とした(17頁)。

***

経管栄養は医療行為であり、嘔気、嘔吐、腹部膨満や腹痛などの副作用や誤嚥性肺炎の危険もあるため、医師の指示に基づいて行う必要があり、病院では看護師が行うこととされており、患者の家族が行うのは自宅での例外的な場合に限られているのであるから、患者の家族であっても、医師の指示に基づかずに患者の経鼻経管栄養の注入速度を変更することは違法であるといわざるを得ない。

したがって、被告長男が8月15日に医師の許可なく母親の経鼻経管栄養の注入速度を変更することは違法であるといわざるを得ない。

***

一方で判決は「立正佼成会にとって、被告長男が母親の経鼻経管栄養の注入速度を速めることを予見することは不可能であった」とした(18頁)。しかし、問題は病院が点滴をいつ始めて、いつ終わらせるか管理していないことである。病院にとって予見できないから責任がないとは無責任である。判決は口癖のように「証拠がない」と書くが、客観的な証拠がないことが問題である。

意思確認

立正佼成会は母親及び原告の意思確認をせずに延命措置を実施しなかった。佼成病院の医師は被告長男をキーパーソンとし、その意見しか聞かなかった。複数の家族がいるのに一人だけをキーパーソンとして、その一人にしか説明しなかった。その一人をキーパーソンとしたことを他の家族に説明しなかった。

事実認定はカルテに書いていることは基本的に判決も認めている。被告長男はカルテと矛盾した主張をしていたが、その主張は退けた。被告長男の延命治療拒否は事実として認める。

判決は意思確認について、まず母親は意思確認ができる状態でなかったとする。その理由として「自ら経鼻胃管を抜去してしまうことがあり、経鼻経管栄養の必要性について理解できていない様子であった」とする(22頁)。

しかし、これは一般常識に反する。管を抜こうとすることは、人間として本能がある証拠である。誰だって不快なものは外したくなる。「経鼻経管栄養の必要性について理解できていない」と言うならば、病院が経管栄養の必要性を病院が説明したのかが先ず問われる。しかも、頭で理解しても不快なものをとろうとする衝動は残る。その衝動の通りに動いたとして、意識がなかったことにはならない。

原告の意思確認をしなかった点については、「キーパーソンを通じて患者の家族の意見を集約するという方法が不合理であるとは認められず、そのような方法を採ることも医師の裁量の範囲内にあるとされる」とした(23頁)。

しかし、その理由を二点挙げているが、何れも成り立たない。第一の理由「医師が患者の家族の全員に対して個別に連絡を取ることが困難な場合」は本件には該当しない。目の前にいる家族に説明し、その意見を確認しなかったことが問題である。

第二の理由「延命措置には費用や介護の分担など家族の間で話し合って決めるべき事柄も伴う」は、「この問題は家族で話し合って結論を出してください」とすれば済む話である。一切をキーパーソン経由にすることを正当化するものではない。

その上で原告が積極的・明示的に意見を表明しなかったことを根拠に正当化している。これは消費者問題や詐欺事件などで被害者不利の判決を出す裁判所の論理と同じである。特に医療の分野ではInformed Consentという言葉がある。単に異議がなかったということでは足りない。説明された上での同意が必要になる。

厚生労働省が平成19年5月に策定した「終末期医療の決定プロセスに関するガイドライン」では「患者にとって何が最善であるかについて家族と十分に話し合い、患者にとって最善の治療方針を採ることを基本」とすると定めている。このガイドラインは「終末期医療の方針決定における医師の注意義務を検討する上では参考となる」(22頁)。佼成病院では十分に話し合ったとは言えない。時代遅れの旧態依然とした病院である。母親や原告の無念さをくみ取る判決になっていない。

因果関係

被告長男が経鼻経管栄養の注入速度を速めたことと母親の死亡との因果関係については、影響を与えた可能性があることは否定できないとした。

「経管栄養においては、消化器の許容量を超える分量又は速度で栄養剤を注入すると、栄養剤の逆流により患者が嘔吐して誤嚥し、誤嚥性肺炎を発症する危険があること、母親が、8月15日の昼の経鼻経管栄養の後、午後4時40分から午後5時までリハビリをしてから帰室し、ベッドに戻り臥位になった際に、クリーム色のエンシュア様のものを多量に嘔吐したこと、その後、母親は、誤嚥性肺炎、敗血症、多臓器不全という経過をたどり、敗血症及び急性腎不全により死亡したことが認められ、この経過からすれば、被告長男が同日に母親の経鼻経管栄養の注入速度を速めたことが、母親が嘔吐して誤嚥性肺炎を発症した原因となり、続発した敗血症及び急性腎不全による母親の死亡に影響を与えた可能性があることは否定できない」(24頁)

一方で他の原因の可能性も指摘する。「8月22日にも体位交換の際に栄養剤のようなものを嘔吐したことからすれば、母親が同月15日に嘔吐したのも、上記のとおり、ベッドに戻り臥位になった際の体位変換が影響している可能性が高い」(25頁)

「気道及び尿路に感染症があったことからすれば、母親が8月15日の嘔吐とは無関係に誤嚥性肺炎を発症した可能性も否定はできない」(25頁)。これは佼成病院の医師が証人尋問で証言した多剤耐性緑膿菌の院内感染の問題である。何れにしても佼成病院の問題である。原告の主張を退けたから問題ないとはならない。病院の逃げきりを許してはならない。

弁護士会館509号室の報告集会では注入速度を速めてから二時間後に嘔吐したことについて、「二時間かけなければ胃が落ち着かない状態ではないか」「二時間のタイムラグは複合要因ではないか」との意見が出た。また、「流入速度を速めたことが常態化していたのではないか」との意見も寄せられた。

原告は母が危篤の時に佼成病院の担当医師が「苦しそうに見えますけど今お花畑です」といったと説明する。これに対して以下の意見が寄せられた。

「医者の言う言葉ではない」

「安楽死の方向に進めようとしたのではないか」

「死なす方が幸せと言いたかったのではないか」

「終末医療の問題でも医者の責任をどう免れさせるかという議論になる傾向がある」

日比谷公園の紅葉

日比谷公園は紅葉が綺麗であった。日比谷公園では菊花展や魚河岸祭りもしていた。

立正佼成会附属佼成病院裁判の東京地裁判決言い渡しの帰りに傍聴者が写真を撮影した。傍聴者は以下の俳句を詠んだ。

「判決が 耳朶に残るや 紅葉狩り」

「一輪の たった一輪の 冬薔薇(ふゆびそう)」

「逝く人の 声の届くや 急く秋に」

以下の説明をしている。「短い判決文。たった一行?たった一分?帰路、日比谷公園を歩いた。冬のバラが、一輪、己が意思あるように、何かを主張していた。寂しい帰宅。だけど!!!きっと、続きがある?」

中野相続裁判カルテ

立正佼成会附属佼成病院裁判

立正佼成会附属佼成病院裁判(平成26年(ワ)第25447号 損害賠償請求事件)は治療中の母親に対し、酸素マスクすらつけず、死に至らせたとして、兄夫婦(長男夫婦)と病院経営団体を相手に提起した裁判である。事件が係属する民事35部は医療専門部である。

論点は89歳で他界した母親の治療に最善が尽くされたかである。訴状は、原告の母が人工栄養の点滴や水分も与えず、酸素マスクもせずに、咽喉に痰が絡んでも看護師を呼ばず、咽喉に痰が詰まって亡くなったと主張している。

医師記録(カルテ)の2007年8月20日には「family (son)は延命につながる治療を全て拒否。現在Div.で維持しているのも好ましく思っていないようである」と書かれている。長男(息子son)は母親の延命につながる治療を全て拒否し、点滴(Div.: Drip Infusion into Vein)で生命維持していることさえ好ましくないと考えているとある。医師記録は上記に続けて「本日にてDiv.終了し、明日からED(注:経腸栄養療法Elementary Diet)を再開する」と記す。長男の要望で点滴を終了したことになる。

長男は8月27日にも医師の勧める高度医療を拒否した。医師記録には「……変更、増強したいところであるが、familyはやんわりとであるが、高度医療は拒否されている」とある。

9月3日には母親の呼吸状態が悪化したが、長男は酸素吸入(O2 inhalation)も断った。9月3日の医師記録には「familyの要望どおり、O2 inhalationも行わない→当直時間帯のみ許可」とある。夜間のみ酸素吸入を行ったため、日中に症状が悪化し、夜間に持ち直すという状態が繰り返された。

さらに長男が入院中の母親の経管栄養の流入速度(注入速度)を速めたことも判明している。原告の指摘に対し、兄の代理人は「長男が母親の点滴を早めたなどの主張をしておりますが、それは点滴ではなく流動食であり、何ら問題ないものです」と回答し、経管栄養(流動食)の流入速度を速めたことを認めた(平成20年7月4日付「ご連絡」3頁)。

経管栄養は医療行為であり、ミスをすれば患者を死に至らしめる危険のあるものである。「薬と毒は、生体に影響を与える物質という意味において、本質的に同じ物だ。どんな薬でも、分量や投与すべき状況を誤れば、それは患者の死に繋がる」(マスキングテープ『死に損ねた男』「第7話 舞い戻った男」)

医者が定めた流入速度を「時間がかかりすぎる」という理由で勝手に速めて良いものではない。国立がんセンターはウェブサイトで経管栄養について「栄養剤の注入方法」と題して「1日の必要量・経管栄養剤の種類は患者の個別性があるため、患者氏名・栄養剤の種類・量・流入速度を医師の指示表と確認して準備します。」と記載している。流入速度が速過ぎて下痢など患者の症状を悪化させた例は多い。被告長男の行為は不完全かつ危険極まりないもので、このような行為は厳しく責任を問われるべきものである。

現実に長男が経管栄養の流入速度を速めた後で母親は嘔吐している。「経過記録」の8月15日には「Bedに戻り臥位になった時嘔吐してしまう」と記録されている。その夜の16日1時過ぎにも嘔吐した。医師が診察し、医師記録には「原因判明するまでintubation feeding(注:経管食事法)は中止し、Div.(注:点滴)管理とする」と記された。その後、母親は点滴管理とされて小康状態になったものの、8月20日には前述のとおり、生命維持を長男が好ましく思っていないと記され、点滴を終了した。病歴要約には「ご家族は一切の延命的治療を望まれなかったため、DiV (注:点滴)とエンチベース(注:皮膚のかぶれ等にぬるボデイクリーム)のみとした」と記載されている。

これらの治療拒否は被告である長男の独断で実施され、ことさら苦しめてまだ生きられる母の命を縮めて絶ったとしている。長男は経管栄養の流入速度も速めた。これは患者の健康に深刻な影響を及ぼしうるものである。酸素吸入によって取り除ける苦しみを取り除こうとはしなかった。高齢者虐待ともいえる事件である。

ブログでは以下のように紹介されている。「兄は、「母親の介護は地獄だ、年に不足はない。親が先に死ぬのはよい」と発言しており、また、死の前日には葬祭会社と契約をしていたことから、不作為の殺人とすら思える」(「埼玉の女性が裁判で問う「命」」アドバンテッジ被害牛角株主のブログ2014年10月18日)

病院(東京都中野区)から患者の長女である原告に対して、延命治療についての説明や、中止するにあたっての説明がなかったとしている。



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高齢者治療中止裁判