ビバ・メキシコ マヤ遺跡
★世界遺産マヤ遺跡・月と太陽のピラミット&カリブ海カンクン★
 メキシコ旅行で訪れたユネスコ世界遺産 メキシコ・シティ歴史地区
古代都市テオティワカン
古代都市チチェン・イッツァ
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我が家では古代の遺跡が好きなのですが、わけても、マヤ文明・アステカ文明は、憧れがありました。古代都市遺跡をこの目で確かめたいと、今回はメキシコへ行ってきました。

メキシコ・シティーへは、ロス経由で行来ました。
アメリカでの9.11テロの以前でしたので、ロス空港での乗り換えも、のどかなものでした。その後は、靴も脱がされたり、トランクを開けさせたり、身分証明書も二種類必要だったり、世界情勢を肌で感じる事になりました。

メキシコシティーは標高1500mで山の中の盆地にあります。
空港に降り立つと、強い排ガスの臭いがしました。薄めの空気と盆地の為に、排ガスが洗面器に溜まるように溜まってしまい、排ガスが拡散して外に出ていけないそうです。

メインストリートのレフォルマ通りは、スペイン的な佇まいで、モニュメントが要所要所に配置されていました。
「富士山・芸者」ならぬ「サボテン・ソンブレロ」を期待しておりましたが、それは、もっと北のアメリカ寄りだそうです。

街に散歩に出たときに、トルテーヤを食べるには一押しというお店で、名物のトルテーヤを食べてみました。
トウモロコシの粉でホットケーキのような形のパンを焼き、お肉など色々な惣菜を挟んで食べるのです。
お味は・・・ですが、調味料が随分豊富に取り揃えてあって、唐辛子にも色々な種類が有りました。一番辛いのは、一番小さな青唐辛子だそうです。試す勇気はありませんでしたが、真っ赤ないかにも辛そうな赤唐辛子の方が甘いなんて、とても面白いなと思いました。

お酒はテキーラが有名ですが、これにも色々種類があって、沖縄の古酒にあたる「エニージョ」が、群を抜いて美味しいそうです。テキーラなのに、ブランディー色をしています。

メキシコシティーの市内には車があふれていました。
なつかしい形のワーゲン・ビートルが多いのです。なんと、タクシーまでもがワーゲン!2ドアなのに!!
珍しがって聞いてみると、助手席を外してあるそうです。知恵ですねぇ。
日産のサニーも多く見られました。名前が「TURU」鶴ですよ。いくら日本車だからといっても・・・。でも、高級車だそうです。日本車はどの国へ行っても羨望の車なのです。
この空気の薄い高地でも、きっと故障が少ないのでしょうと思いました。ただ、税金の関係で、どうしても高価な車になってしまうのですね。この価値に鈍感なのは、日本人だけの様な気がします。

市内を取り囲むように低い山があります。そしてその斜面に、びっしりと家が建てられています。
ほとんどが2階建ての鉄筋コンクリート製です。不思議なことに、そのどの家も2階の屋根から鉄筋がニョキニョキ生えているのです。
さっそくガイドさんに質問。
斜面の家は皆、スラムだそうです。土地の所有権も定かではなく、勝手に建てていて、それでも、家が完成すれば税金を取られてしまうので、ああして、「まだ、未完成の家です」と意思表示しているそうです。
なんとまぁ・・・。たくましいと思いました。

観光は大型の乗用車でした。
アメ車です。メキシコ人のドライバーと日本人ガイドと我が家3人です。
今の日本では「安全」は購うものですが、当時の私達はその意識が希薄でしたので、「ここは安全です」という所には、自動小銃で武装した警備員が配置されているのに驚きました。
鉄?(ともかく金属)で出来ている道具ですが、その重量感・存在感には圧倒されます。命が無いはずの金属の塊からは、恫喝が吹き付けてきます。
銀行の扉の前に立っている警備員のまえに、物珍しそうに立っている、あきらかに異国の私が、あちらも珍しいらしく、ニコッとして自動小銃を構えました。私が飛びのくと、ガイドさんがあわてて飛んできました。
土産物屋もレストランも、みな武装していました。自動ドアで誰でもが出入りするようにはなってはいませんでした。
「誰でもウェルカム」は、日本でだけの常識なのですね。

世界遺産のメキシコシティー歴史地区へ行きました。
ソカロ広場はカテドラルと国立宮殿に囲まれていました。
これらの建造物は、アステカの建物を壊したその上に立てられています。石材も再利用したそうです。
カテドラルの裏手には、アステカ時代の遺跡が、まだ手付かずで残っていました。歴史に縁取られた街は、スペイン時代の建物群でした。











市内観光を終わり、いよいよ古代文明との出会いです。
夢に描いたピラミットとの初めての出会いです。

メキシコシティー郊外のマヤ文明の遺跡、世界遺産のティオテワカンに行きました。
太陽のピラミット・月のピラミット・死者の道などを、炎天下、歩いたり登ったりしました。
ピラミットはとても急勾配で、階段の蹴上がりも高く幅も狭いものでした。
圧倒的な存在感で、威圧的でした。
エジプトのピラミットとの大きな違いは、あちらは「墓」こちらは「神殿」とのこと。祈りの場であることです。その祈り場は、何故、こんなに高い場所なのでしょうかと思いました。
日本の神社の「奥の院」に当たる場所は、そう言えばやはり、長い階段のその先の又その上と言う感じで、人間の考えることは、所変わっても似たり寄ったり・・なのかと思いました。
それとも、太陽をことのほか大切にしていた文明ですので、少しでも太陽のそば近くで、ということなのでしょうか。

建物に残っている壁面の色は、思いがけない鮮やかさで残っていました。その中でも赤(べんがら色に似ている)は、とても綺麗でした。
多くの土器(何しろ新石器時代)が出土されていて、人や動物の土偶もありました。
そを模った笛を売っている人が、私達にずっと付いてきていました。その笛は可愛らしくて、お土産に亀の土笛を買いました。素朴な暖かな音色です。日本の鳩笛のような音がしました。

マヤ文明を大まかにいえば、BC1550〜AD1500年の間に、盛衰を繰り返した都市文明という事だそうです。
マヤ文字や石造彫刻など、美しいヒスイや貝の装飾品などなど・・石で彫っていたそうです。車輪の原理も実用化されておらず、そして、これほど多くのピラミット等石造建築群も、遠距離交易も、基本的には全て人力だけで行っていたとの事です。気の遠くなるほどの勤勉さとでもいうのでしょうか。










中南米の代表的な聖地、グアダルーペ寺院へ行きました。

メキシコは敬虔なカソリックの国です。色々な宗教には何故巡礼が必要なのか、私には理解できませんが、日本でも空海さんが、「お遍路さん」という巡礼を発明しましたね。キリスト様のイコンとか様々な奇跡の証拠が展示されていました。人間は、目に見えるものを信じたいのですね。それは宗教においても、証拠が必要なのでしょう。
この寺院(何故かカテドラルとは言わない)のメインは、創始者のマントにあらわれたマリア様で、動く歩道に乗って拝見いたしました。
跪き、這いずり?心の底から祈りを捧げているたくさんの信者の方達を見ていると、「信仰」の摩訶不思議に触れたようで、それらを切り捨ててしまった日本人の危うさを逆に感じてしまいました。



マヤ時代とあまり違わない暮らしをしている、とある部落にお邪魔しました。例えば明治時代の日本の田舎のようで、懐かしい景色でした。

部落へ入る道路は、段差が作られていて、国道を走ってきたそのままのスピードでは、車がバウンドしてしまうようになっていて、必ず減速しなければならない仕組みです。
辻にはお地蔵様・マリア様・ではありませんでしたが、キチンと祭られていました。これはスペインによってキリスト教に改宗させられた時代に、マリア様を模って今までの神様を祭っているそうです。
わらぶき屋根で低い塀を廻らせ、果樹が植えられ、鶏や豚が放し飼いになっていました。人の温もりに満ちていました。
庭先でトルティージャ(とうもろこしの粉で焼いたパン)を焼いていらっしゃる方に、焼きたてのトルティージャをご馳走になりました。お礼にボールペンを差し上げました。
海外では日本のボールペンはとても人気があります。家の中にころがっているボールペンは、海外旅行の我が家の必需品です。
ブラブラと、よそ様のお宅を見物しているうちに、「よそ者が、土足で、こんな所まで・・」と、だんだん後ろめたいような気分になってきました。お邪魔させて頂いていることを、忘れない様にしなければと思いました。
本当の暮らしは、こうやって、平凡で静かで、豊かだと思いました。




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カリブ海にやってきました。

カンクンはユカタン半島の先のカリブ海に面して、内海(ラグーン)を抱えた、細長い半島です。
この半島の付け根の入り口にはゲートがあって、セキュリティーが保たれているのです。
メキシコにありながら・・・アメリカのような所です。
マリアッチ(ソンブレロ+ポンチョ+音楽+強要チップ)も居ません。通貨も、ペソではなく米ドルでした。
安心はいいけれど、観光産業で働く者と、とても限られたメキシコ人以外は、自国民の立ち入りを許さない土地とは、メキシコ人にっとって誇りになりうるのかと、少し複雑な気持ちになりました。
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カリブ海に面したトゥルム遺跡に行きました。
海の要塞といった趣です。
トゥルム遺跡は正確には、マヤ文明の前に興ったトゥルテカ文明の遺跡だそうです。

ガイドさんは英語とスペイン語しかわからず(アメリカ人のツアーに参加)、どっちみち、その場では理解しても次の場所に移動していく内にほとんど忘れてしまうので、我が家は、適当にうなずいて、聞いていませんでした。
慣れない言葉に神経を使うより、この光り、この風、この石達の表情を見ている方が、とても気持ちが良かったのです。

神殿も有り、天文台も有り、周囲には城壁も備えてありました。遺跡の先はもう、真っ白な砂浜で、同じツアーのアメリカ人達は、泳ぎ始める人も居ました。
私達はツアーの集合時間までの間、まぶしい景色を堪能しました。
日本人のツアーに参加すると、30分とか1時間とかが、見学の自由時間なのですが、ホテルのツアーデスクでアメリカ人のツアーに参加したおかげで、ゆったりとした時間を過ごすことができました。














メキシコシティーで滞在していたのは、フェスタ・アメリカーナでしたが、カンクンではシェラトンに滞在しました。
色々言ってはみても、やはりアメリカ型のホテルでなければ、食事が食べられない「甘ッチョロ」なのです。

ホテルにはプライベートビーチがあり、ダイビングやシュノーケリング、ビーチで酒盛り、はては空を飛んでいる人たちも居ました。

私達もさんざん遊んで、遊びつかれてどこへも行かず、カリブ海の抜けるような青空と、はてしなく青くきらめく海の青さに、ただただ青く染まっていた日もありました。青色の光の洪水だと思いました。





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密林の中の遺跡、世界遺産のチチェンイッツァーに行きました。
今まで見た遺跡の中で、一番規模の大きなものでした。

カリブ海に面したカンクンから、マングローブの森を抜けて、本当に密林の中に忽然と現れました。
まだ発掘途中だそうで、有名なククルカンのピラミットも、2方向だけ整備されているだけで、裏側は木の根が石組みに絡みつき、木が生い茂っています。
これでは、長いこと発見されなかったのは当然だと思いました。すぐそばにいても、これが遺跡だとは思えないのです。

ピラミットの階段はティオテワカンよりももっと急で、見上げるとほぼ垂直に見えます。階段の中央に鎖が付けられてはいますが、まるで芥川龍之介の「蜘蛛の糸」のような光景でした。・・・わたしは登れませんでした。「見渡す限りの木の海で、絶景だ」そうです。
戦士の神殿はその規模に圧倒されます。ギリシャの神殿様式にも似た造りで、これを、人力だけでつくったとは・・・。

競技場も、まるでこらからサッカーでも出来るような規模です。
天文台は、現在の私達が考えられる形そのままです。

マヤにはマヤ文字という文字文化がありました。長い事解明されなかったのですが、それはアルファベットの思考には当てはまらなかったからの様な気がします。一文字が、扁(へん)と旁(つくり)で構成されていたのでした。人の顔をした文字は、とても愛嬌のあるものでした。
マヤ文字を使った暦(こよみ)もありました。冬至や夏至などを正確に書かれているとのことでした。

遺跡を見ていると「人間は科学を武器に、発展し続けている」って、本当かしらと思うことがあります。人間の精神構造そのものだって、賢さも愚かさも愛しさも強さも弱さも、そのままの形で継承されているような・・・。

遺跡の中にはイグアナがたくさんいました。野生というより野良イグアナといった感じです。
皮膚が石の模様とそっくりです。彼らは身を守る武器を何も持たず、石に擬態するしかないのです。「ある種の人間に似ているなぁ」と思いました。











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せっかくのカリブ海ですので、シェルハに行きました。

ディズニーランドでは、私は絶叫マシーンは苦手で、「カリブの海賊」が好きなのですが、ここは本物のリゾートです。
観光客(私達も含めて)が喜ぶように、「カリブの休日はここ!」って形に作ってありました。

日がな一日、デッキチェアーに座って海を見ていたり、ハンモックでお昼寝したり、海辺でイグアナと遊んだり・・・。うっとりするような時間を過ごしました。


カンクンではアメリカドルしか使う事ができません。ここはメキシコというよりも、豊かなアメリカ人の為のアメリカ人のリゾート地なのです。
昔の映画でアランドロンが貧しい青年で、一瞬の成功者になった時に、「太陽がいっぱいさ」と、ニースの海岸で眩しそうに呟くラストシーンを思い浮かべました。
サンサンとふりそそぐ陽光が、眩しく、何もかもを忘れて、はしゃぎたい時には、うってつけのリゾートだと思いました。


メキシコの古代文明の遺跡を訪ねて、都市部のティオテワカン、海辺のトゥルム、密林のティチェンイッツアを廻って、人間の想像力と創造力の凄さに、圧倒と感動の旅でした。

ここメキシコでは、貧富の差が歴然としていて、心が痛むこともありましたが、きっと
「おおきなオセワ!ベランメイ!」
と言われるのが関の山かも知れません。
お土産の亀の形の土笛が、おっとりとしていて、我が家のリビングで居眠りをしています。
「こざかしい」だなんて言われそうだと思いました。













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