ブラジルの休日イグアスの滝

リオデジャネイロ観光と世界自然遺産イグアスの滝


ブラジルへの旅行で訪れたユネスコ世界遺産  イグアスの滝












「世界遺産のイグアスの滝を見よう」ということで、ブラジルに行きました。

サンパウロは人口1500万を超える南米最大の近代都市ということですが、渇いた土の匂いのする南国の街でした。
イビラプエラ公園を軽く見てから、ブタンタン毒蛇研究所へ行きました。私は爬虫類は苦手なのですが、毒蜘蛛、サソリなどの研究、血清製造で世界的に知られる機関とのことです。

リオデジャネーロは緑にあふれていて、熱帯雨林特有の緑の豊饒な匂いがしました。

ポンデアスカール山にロープウェーで登ったのですが、果実を付けた野生のパパイアの木がたくさんありました。
普通の果樹は枝に実を結びますよネ。ところがパパイヤは、ミキに実を付けるのです!ビックリ。
初めは樹皮を押し上げるように、オデキのようなものが出来ます。丸くて親指の爪ほどの、大きなパパイヤと同じ形の小さなパパイヤです。それが、そのままの形で大きくなるのだそうです。頭上には枝や葉が茂っているのに、変わり者ですよね。

ケーブルカーに乗りコルコバードの丘で大きなキリスト像を見ました。丘の上では霧が出てしまい、屹立したキリスト様は霞んで見えました。こんなてっぺんにある巨大な彫刻ですので、これくらいの見え方がちょうどいいかなと思いました。

世界最大のサッカースタジアムで、1950年のサッカーワールドカップ・ブラジル大会の決勝戦が行われたエスタジオ・ド・マラカナンを見学しました。
以前は20万人もの収容人員を誇っていたそうでが、1992年ブラジル全国選手権決勝に発生したスタンド落下事故を機に大幅に削減して、現在は全席椅子席で約95000人となっているそうです。サッカーファンには垂涎のスタジアムとのことです。
でも・・・椅子などもずいぶん壊れているしと、ファンの熱狂も凄まじいのかしらフムゥーと思いました。
スタジアムの正面入口には歴代の名選手の写真が飾られていました。そして足元には、ペレとかの有名選手の足型もありました。

リオ・デ・ジャネイロ市ではサンバカーニバルが2月に行われるのですが、その会場のサンボドロームという所を見ました。広い道路のようになっていて、周りに柵が置かれていました。世界中から観光客が集まり、ここでのサンバ パレードを楽しむそうです。
季節か違うために見られなかったのですが、そのすぐ側に「資料館」のような所が有り、カーニバルの華やかな衣装が展示されていました。
夜にサンバショー専門の劇場で煌びやかなサンバショーを見ました。圧倒的な肉体美に、そのおおらかさに・・・途惑ってしまいました。

イパネマ海岸は、日本の鎌倉のように、海に面して小高い山が海岸を抱き込むようにして、広さが大きいだけの所です。日本と違うのは、海に面してせりあがった斜面は、高級住宅ではなく、スラムだというところです。海岸に面してリゾートホテルがあり、そのすぐ背中は、もうスラム街でした。そして砂浜ではビーチバレーがさかんなようで、多くの人々がビーチバレーに興じていました。
コパカバーナ 海岸もイパネマ海岸と同じように、弓形の砂浜が両手を広げたかたちでした。そして同じようにリゾートホテルが並んでいました。想像していたような心浮き立つリゾートというよりは、この国の形が一望できるような海岸でした。

年に一度のカーニバルのために、持てるもの全てを注ぎ込み、そして日々の暮らしは胸が痛くなるほど明るく、おおらかで、つつましいと思いました。




























いよいよ、ブラジルの世界遺産イグアスの滝です。

イグアス国立公園はブラジル・アルゼンチン・パラグアイと三つの国の国境線にあります。そして各国とも公園内には、一つのホテルしか認めていないそうです。

我が家が滞在したのは、ブラジルの「悪魔の喉笛」と呼ばれるイグアスの滝壺の目の前にある、ダス・カタラタスというホルです。

淡いピンクで装った建物は、近代的なホテルには無い、くつろぎの空間が、時間を忘れるゆるやかさで、うたた寝の微笑みの風が、サヤサヤとそよいでいました。

庭を散歩すると、そこここに(きっと計算されているのでしょうが)野生の蘭が咲きこぼれ、南国の珍しい花がたくさんありました。オオハシの類でしょうか、野鳥のさえずり声もきこえます。



イグアスの滝を見ながら散歩している時に
「今日で三日目になるけれど、やっと晴れて、・・やっと感動できました」
とおっしゃる日本のご夫婦にお目にかかりましたが、私達はズーーット晴れていましたので、青空を背景に誇らしく、堂々と飛沫をあげるこの滝が、輝かないで、雨模様の中、どんな姿なのか想像ができませんでした。
このご夫妻が、遥々とこの地で、この輝く滝を見られて、本当によかったと思いました。


237もの滝がえんえんと連なっています。正確にはわかりませんが、ナイアガラの滝の何10倍もありそうに思いました。
先にナイアガラを見ていて本当に好かったと思いました。ナイアガラで感動できましたから。このスケールで流れ落ちる滝は、ここイグアスしかないでしょうと思いました。先にイグアスに来ていたら・・・と思うと、旅も、後先が大切だなと実感しました。


ブラジルとアルゼンチンとパラグアイの、3国国境のポイントへ行きました。
ここでパラナ川とイグアス川が合流し、イグアスの滝へ流れ込みます。
水温が違うのか、水の粒子が違うのか、理由は分かりませんが、一本の川になっても不思議に、水の色はあきらかに違い、縞模様を描いて流れていました。
川の水は透明ではなく、濁っていましたが、それが前日まで続いた雨のせいか、アマゾンをとうとうと流れたどった末の、肥沃さを抱えたせいなのかは、わかりません。



滝は川が濁っていても、飛沫をあげて踊り落ちる時には、純白に輝いて見えます。
歩けども歩けども滝でした。
滝は轟音をたて、はたきつけるように流れ続けています。
大量の水が風を呼び、水煙を空に巻き上げ、自然のエネルギーのすさまじさと、誇らかな笑い声に満ちているように思いました。


オオムジアマツバメが、群れをなして飛んでいました。
見上げるとそれは、蚊柱のように見えます。天敵のワシなどから身を守る為、滝の裏側に雨燕は巣を作っているのです。
滝の中に吸い込まれて消えてゆく姿は、たくましく輝いているように見えました。



水煙に太陽が射し、虹は二重にも三重にも架かっています。
虹は空に架かるばかりではなく、足元の流れにも架かっています。豊饒な水の息吹に包まれているイグアスでは、晴れていさえすれば、常時虹が出ています。
虹の上や下を歩いていると、「天国って、こんなにも身近にある」と思いそうになってしまいます。

そしてここイグアスでは、虹は昼間に見えるだけではなく、満月の夜には、月の光に照らされて、月の虹が見えるとのことです。

先住民のグアラニ族は、満月の夜には、魚の神様・石の神様・いろいろな神様がこのイグアスの滝に集まってくるので、遠くから静かに見守っているそうです。
自然への畏敬に満ちた言葉に、心の奥底を揺らされた思いがしました。
日本人もかつては、石や木や、あらゆるものに神様が宿っているのを知っている民族だった気がします。


アルゼンチン側に行きました。

ブラジルとアルゼンチンの国境には、ゲートが二つあって、一方は、埃にまみれたトラックや乗用車が延々と続き、ここを通り抜けるには、ゆうに丸一日はかかるそうです。
私達は傲慢な観光客。サイトシーイング。1時間もしないでアルゼンチンに入れました。
少し後ろめたさを感じてしまいました。




イグアスにあるアルゼンチンの唯一のホテル、シェラトンで、ありあまる光と水音を聞きながら、テラスでランチを食べました。
屋上に上ってみると、滝の向こうに私達が滞在しているピンク色のホテルが金色の粉を振りかけたように、輝いていました。










虹と光がハレーションをおこして、めまいがしそうになりました。

「天国って、こんなにもたくさんある?」
と思いそうになってしまいます。
これだけの光を一身に浴びたような地には、どれだけの影が闇を作っているのかと、ふと思い、コントラストを最強にした景色のただ中にあって、背中に霜柱がたったような冷たさを感じました。


「そう言えば、ブラジル人に会っていないな〜」と思いました。ああ、ホテルの庭で水を撒いていましたね。リネン類を満載したカートを押していましたね。プールサイドでサンバを奏でていましたね。コーヒー色の肌をしていましたね。
この地が誰たちの土地か忘れてしまいそうになるのがリゾートなのです。







チリ人の男性とお友達になりました。

たぶん30〜35才ぐらいの、浅黒い肌をして、長身で、スペイン系の黒い瞳と黒い髪をした、左手に指輪をしていない方でした。

休暇で来ているとのことでした。グッドルッキングマンでした。 彼はスペイン語・イタリア語・ポルトガル語・フランス語ができると言い、私は日本語だけだと言い、二人してカタコトの英語で、楽しくおしゃべりをし、散歩をしました。

食事のとき、あまりのボリュームに、お料理をつついてだけいた時、
「何故食べないの?」
「多すぎて」
「そのぐらいなら、僕にとってはオヤツさ」
と笑われました。
ウェーターさんがすかさずやってきて、私のお料理をサッと持ち去り、ウィンクと共に、巨大なアイスクリームを持ってきてくれました。
「マンマミーヤ!」
と私。
「アスタマニヤーナ」
と彼。
 鉄分を多く含んだ真っ赤な大地に、無数の黄色い蝶が舞っていました。
ブエン・ビアッヘ!セニョール


ブラジルの記念に、紫水晶とトルマリンで出来たブラジルの国鳥 トゥッカーノ(オニオオハシ)の置物を買いました。

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