緊急声明 2007/1/13(土) 「小皇帝」も「ファシスト」もいらない! 多様な生/性の表現・実践の自由の肯定を!

4月8日に東京都知事選が予定されている(こちらを参照)。『空疎な小皇帝』石原慎太郎が3選を目指して出馬を表明しているほか、自称「ファシスト」我々団総統外山恒一も立候補の意見を表明している。これら出馬予定の男達に、同性愛をはじめ性的少数者の生/性の特異性や多数多様性を否定し、抑圧しようとする態度があからさまであることに、注意を促し、批判したい。

石原慎太郎に関しては、以前既に批判した(こちら)。景観を理由に、二丁目に介入しようとしている彼の政治姿勢は、厳しく監視の目に晒されねばならない。

外山恒一に関しては、ブログで次のように言っている

現在おこなわれている「男女共同参画社会」を推進するような政策はすべて否定される。
女性の「社会進出」は困難であるべきである。ファシズムは個人を尊重し、例外を認める思想であるから、ファシスト政権下でそれはただ「困難」となるだけで、「不可能」となるわけではない。
男性は、動物として女性よりも不完全であり、人為的・制度的に優位においてゲタをはかせなければ、女性との対等な関係は築き得ない。また、男性が平均的に女性に比して観念的であるのも動物としての不完全さゆえであり、それが結果として、政治や文化などの領域における男性の優位を必然化する。
性道徳においても女性が「解放」されることは、男性側の萎縮を生み出す原因となり、男性の恋愛恐怖、性行動の躊躇の現象が拡がって、婚姻関係成立の困難や少子化を結果し、つまり家族共同体の崩壊を加速させるから有害である。
同性愛は、おそらくは幼少時の性的アイデンティティ形成の何らかの理由による失敗に起因する、精神病である。命に別条はないから必ずしも直す必要はないが、病気なのだから直した方がよいに決まっている。希望者のための治療法の確立が、国家の責任で追求されなければならない。同性愛自体を犯罪とはしない が、同性愛を「正常」なものとして社会に認知させようとする言論や運動は、やはり家族共同体の再建・維持・防衛の見地から有害であるから、犯罪とする。

文芸批評家のすが秀実は、外山恒一の「ファシズム」は「冗談」みたいなものなのだから、と言い、彼をあからさまに支持している。が、先入観を排して読む限り、彼は本気でファシストなのであり、上記主張をベタで本気に展開しているとしか思えない。

どうせ多数派にはならないだろう、政権を取ることはないだろう、との甘い見通しのもと、こうした言説を容認することは、特異性や多数多様性の肯定の政治、ラディカルな民主主義を根底から破壊するものである、と私は考える。都知事選に関して、石原慎太郎も外山恒一も支持できないこと、マッチョな差別主義者はいらないことをはっきり主張していくべきではないだろうか。

2007年1月13日(土) 文責:攝津正 a.k.a. "Linda"