正社員とパート派遣の違い

会社で働く従業員

「うちの会社の事務のおばさん、もう2年もいるからてっきり社員だと思ってたらパートだったのよ。そういやあの経理のOさんは派遣だし、調理師のKさんは臨時、配達の2人はもちろんバイトだし、もしかして正社員ってワタシだけ?」
そう、会社には正社員のほか、臨時、パート、バイト、派遣など、さまざまな呼び方の労働者が働いている。しかし、誰が社員で誰がパートかがわあkらなかったOさんのケースのように、「働いて給料をもらう」という点ではみんな同じ。もちろん、基本的には、労働基準法、最低賃金法、男女雇用機会均等法など、労働者に適用される法律はすべて適用される。したがって、最低週1日の休日が与えられなければならないし、8時間を越えた残業には割り増しの残業手当が払われなければならないし、基準さえ満たしていれば、有給休暇も与えられ、雇用保険にも加入できるのだ。ましてやパートはいつでもクビにできるなんて考えている使用者は、大きな間違いだぞ。
じゃあ、それぞれの違いは?
 まず、臨時社員や派遣社員というのは名前にあるように社員である。たとえば臨時社員は、業務拡大による労働者の増員を目的に、一定期間を設けて雇用されるもので、待遇も正社員に準じるケースがほとんど。でも、同じように社員という言葉がつくけど、派遣社員というのは派遣会社から派遣された社員のこと(そのまんまだな)。
だから、雇い主は派遣会社だということになる。それ以外の労働者でしかも正社員じゃない人が、いわゆるパートタイマーやアルバイトと呼ばれている。両者の厳密な意味での違いはない。なんとなくパートは女性、アルバイトは学生、みたいな感覚があるけどね。では、パートはバイトは正社員とどこが違うのか。まず労働時間が短いこと。もちろん例外もあるけどね。それから給料が時給計算(日給もアリ)であることが多いこと。
また、パートの場合、期限付き(1年以内)の契約であることも多い。
これらの短時間労働者については、とかく労働条件があいまいにされがちだったため、'93年にパート労働法が施行され、賃金や労働時間などの条件をあきらかにした書面を交付するように、指導されている。

労働条件を決めるメカニズム

 突然ですがクイズです。次のようなケースは労働契約を結んだといえるでしょうか。
「○野×男です、よろしくお願いします。ところで社長、労働条件は・・・」
「よっしゃよっしゃ、まあ、あんじょうたのんまっせ。たんまり払ったるさかい、ガッハッハ」
制限時間は10秒チッチッチッチ、ブーッ!正解はマル。本来は、使用者は労働者の雇い入れに際して労働条件を明示する義務があるんだけれども、でも、実際にはこんな調子で仕事についてしまうことって、ワンマン社長が仕切る中小企業などではよくあるハナシだ。特別に契約書を作る必要はないしね。でも○野くんの労働条件は?休日は?給料は?ボーナスは?有給休暇は?昇給は?交通費は?うわあ!?マークだらけだあ!ということにならないためにも、労働条件はきちんと決められなければならない。では、どのようにして決まられるのか。
ひとつが労働契約だ。つまり、採用前の面接などで「ウチは勤務時間は○時から○時まで、給料はこれこれ、交通費は全額支給、これでいいですね?」「ハア、ボーナスはもうちょっと、なんとかなりませんかねえブツブツ。休みが少ないですねえブツブツ。まあいいでしょブツブツ」と、話し合いによって労働条件を決め、それをお互いに納得したうえで契約するのである。
これに対して、就業規則によって、労働条件があらかじめ決められているケースも多い。面接時に細かな条件を決めなかった場合には、就業規則がそのまま労働条件になる。また、労働契約の内容が就業規則に反する場合、たとえば就業規則には週休二日と書いてあるのに、労働契約では隔週休2日にされた、などの場合には、就業規則が優先されるノダ。
 労働協約というものもある。これは労働組合が労働条件を向上させるために使用者との間で結んだ協定のことで、就業規則よりこっちのほうがエライ。だから、労働協約で週休3日と決められている場合には、就業規則も週休3日でなければならないのだ。多い分には構わないんだけどね。
 というわけで、以上のように労働条件が決められていくわけだが、労働契約では細かいことは決めてないし、就業規則なんか見たこともないし、労働組合がないからモチロン協約もなし、とゆーよーな、なんにもなしの『ノホホン会社』(ホントは違法)に間違って勤めてしまった場合、キミを守ってくれるものはただ一つ、労働基準法だけということになる。
ここで覚えて欲しいのは、労働基準法は労働条件の最低基準。労働者によって有利な条件なら、いくら有利でも構わないんだってこと。週休6日で月給が100万円なんて仕事、どっかにない?

会社のオキテとの上手な付き合い方
 会社で働くってことは、言い換えれば、その会社と労働契約を結んでるってコト。
だから、その契約内容をキチンと理解しておくことが、おトクな社員生活への近道なのです。
就業規則を見たことない人、今すぐ確認しましょうネ。

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