住宅金融国庫とゆとりローンの問題、20年問題とは?

■ ゆとりローンとはなにか?そしてその問題とは?

「ゆとりローン」という名の住宅ローンは平成4年から開始されたローンです。

このゆとりリーン、初年度は70万件の契約をとることができまして、
平成5・6年ではおよそ110万件の契約を取りました。


金利が当初5年の間超低金利になる事から当時は「夢のマイホームローン」として脚光を浴びていたものです。



ところがこのローン、大きな落とし穴があり平成12年4月に廃止されることになりました。
現在では「国家ぐるみの巨大詐欺では?」とまでいわれるゆとりローンの問題とは何なのでしょうか?



まず、何故ゆとりローンが問題なのかというと、
その契約条件です。


ゆとりローン、当初5年間は超低金利(当時2%程度)の支払いで済み見た目には非常に有効なローンであると思われていたんです。
しかし・・このローンの利用者の多くは現在の不景気の惨状を予想する事が出来ませんでした。
ゆとりローンは、後継機が前提のようなもので、公庫側もローン成立する為の条件を知らせず契約者を増やしてきました。


そもそもこのローンが成立する為条件とは

1.絶対的な終身雇用が確立されていて定年まで給料には困らない

2.毎年給料が昇給し且つボーナスも同様に上がる事

3.購入した物件が将来も相応の価値を保つ事

だったのですが、現在の状況はこんな条件到底成り立ちません。
先ほども言いましたが、つまり全ての人間が好景気の余韻がこのまま続くことが前提でこのローンに申しこんだのです。



又当初の5年の超低金利(2%の50回払い計算)のローン中に返済出来る金額は当然金利のみ。
そのため元金が残ったまま6年後には通常時(2%35回払い計算)に移行していくことになります。

どうなるかというと、給料が据え置かれたり減額した家庭では急激な負担増を強いられることになるというわけです。
又ステップアップ金利(4%程度)の為に11年後には超低金利の時の2倍近くの返済金額になってしまいます。
これがいわゆる「ゆとりローンの恐怖」といわれるもので、平成10年の利用者数が多いことから丁度10年目の平成20年に当てて
「平成20年問題」といわれる社会問題になっています。


平成14年頃からこのローンを利用していた方の自己破産・個人再生が急激に増えるという深刻な状況です。




このゆとりローン対策として現在は借り換えの対策が行われています。
これは最近テレビ等で多くのファイナンシャルプランナーが勧めていますが実際は殆どの物件で「元金割れ」の状態が続いていて
多くの銀行では元金と物件の評価額との差額と実費を支払わなければ借り換えすら出来ないのが現状。


それでも現金を持っていたり「繰り上げ返済」を実行している方には全然有利な対策です。



平成19年の現在でも持ち家を持っている方の自己破産や個人再生の件数がどんどん増えているといわれています。
ゆとりローンの契約をしている方は、出来るだけ早くファイナンシャルプランナー等の専門家に相談するのがよいです。




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